HyackFestivalのパレードへ参加いたしました

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Hyack祭りの国際パレードを迎え、New Westminster の街に久々の威勢良い掛け声が響き渡りました!去る5月28日(土曜日)午前11時にて臼雲に光が差すパレード日和の中、エネルギッシュな日本チームが“おもてなしの心“を持ちながら和気藹々と行進し沿道を楽しませました。

ビジネス、教育、文化、観光を通じて、「カナダと日本を繋ぐ」の積極的な推進役を担う、日本カナダ商工会議所(JCCOC)がパレードでチームJAPANの先頭を切りました。今回参加するきっかけとなったのは、弊会議所理事のカレン・ベーカー・マグロティーさんがHyack祭り委員会の前会長であったこと、それと同時に、来年はニューウェスト・ミンスター市と大阪の守口市の姉妹都市提携60周年を迎える準備という意味合いもありました。

当日は、晩香坡櫻會(清野健二代表)とTetsu太鼓(ダグ, マスハラ/Doug Masuhara 創始者)のジュニアチーム、 GO太鼓(貴重な青年団)のメンバーを率いて、パレードに総勢百人が参加。人気テレビドラマなどに出演した経験のある、理事の田尻純一さんは、袴姿で武士道を観客に披露。また、日系コミュニティからだけでなく、SELC語学学校の中東や南米の国々出身の生徒も参加。多文化・多世代で構成されるチームで、多様でインクルーシブなチームスピリッツを祝いました。

パレード行進では、当会議所の横断幕を持つスタッフに先導され、日本カナダ商工会議所サミー高橋会長が日産Figaroオープンカーを運転、日本が誇る自動車産業魂も沿道客に伝え、理事の加藤真理さんがメガホンを握り行進チームを激励し、カナダ国歌“O Canada”の歌声を大空に響かせました。

今回、晩香坡櫻會にとっては約3年ぶりとなる神輿担ぎです。このパレードで初披露となった御神輿は、30年以上前に和歌山市から贈られた後、誰からも担がれる事なくバンクーバー日本語学校で保管されていましたが、地域イベントや日本文化の発信に役立てようと地元有志の方と共に2019年秋から修繕作業が進められていました。

そしてこのパレードの為に晩香坡櫻會の清野代表を初め、小川隼人さん(Ogawa Landscape Design 代表)や小暮太郎さん(​​Ko-Bo Enterprise Inc.代表)が連日御神輿の念入りな準備にあたってくれました。当日桜の花で飾られたお神輿は、“神社に咲く桜”や“日本のお花見”をイメージした“花神輿”として、浴衣や桜色の半纏を着た参加者と共にパレードを大変美しく彩っていました。そして、

『よい、よいとー!』という元気な掛け声と笑顔で沿道の観客を盛り上げた御神輿は国際色豊かなパレードで唯一の日本代表のチームのシンボルともなりました。

『晴れ舞台でお披露する事になり再び日の目を見る事となった御神輿は、多くの人々に笑顔をもたらし喜んでいる事でしょう』と、清野代表は最高の笑顔で語ってくれました。

Testu太鼓Soceityは、スティーブストン寺太鼓として設立され、BC州リッチモンドで初めて組織された太鼓グループであり、その傘下のGo太鼓はバンクーバー地区で2番目に設立された青少年和太鼓グループです。当会は、日本の伝統文化に通じる「心」の基本を後世に伝えたいという思いから始まりました。先人や先輩に感謝しながら、その気持ちを次の世代に伝えていく願いを込めて活動をしています。

また当会創始者の一人であるダグさんは『トラックから沿道にいる観客達が、両手を大きく降って、拍手をしてくれて、太鼓のビートの音で体を揺すり踊りだしてる姿が見えて本当に嬉しかったんです』とコメントしました。『かつての州都だったニューウエストミンスターに御神輿が上下に揺れて担がれ、太鼓が鳴り響くなんてきっと驚いたに違いありません。だけど誰もがにこやかに応援をして手を叩き歓迎してくれたのが本当に印象的でした』と、続けました。

成人ドラマーのマン ウェイさんは「パレードはカナダの受容性、マルチカルチュラリズムが反映されていて、パレード参加者と観客の皆が一つになって祝っていました。慣れないトラックの上で足を踏ん張らせバランスをとらなければいけないのは大変でしたが、楽しかったです。吸い込まれるように太鼓のリズムの世界に入り込み、力いっぱい全身で打ちました。」

「パレードチームが最終地点のQueen’s Parkに入ったとき、リーダーのDougが両手の親指を立て、”よくやった”のサインをだし、チームは大きな歓声で応え、肩を寄せ合いました。言葉では表せない、達成感と喜びに満ち溢れた瞬間でした」と語った。

高齢化・少子化・日系移民の形態も変わり、昨今はコミュニテイ離れが懸念されている中、今回のパレード参加活動は、あらためて日系コミュニティ内の繋がりと、またカナダ社会と日本との繋がりを強めたものになりました。当会副会長ケーシー若林さんは、「誰もが楽しくエンゲージできる文化・交流活動を、さらに多くの地域団体と横繋がりになり、これからも繰り広げていきたいと願います」と、これからの日本・カナダ交流活動についての意気込みを見せました。

参考補足

◇Vancouver Mikoshi Sakurakai Society
 www.vancouversakurakai.com
◇Tetsu Taiko Society
 https://www.vancouvertaiko.ca/vancouver-taiko-groups/tetsu-taiko/
◇Japan-Canada Chamber of Commerce
 https://jc-coc.org

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