【開催報告】横浜市 × バンクーバー市 | 姉妹都市60周年記念オンライン交流イベントを実施しました

過去イベント

(2025年12月6日 開催/日本時間)

横浜市とカナダ・バンクーバー市の姉妹都市提携60周年を記念し、2025年12月6日、両市をオンラインでつなぐ交流イベント「姉妹都市バンクーバーを知ろう! 横浜から世界とつながる。」が開催されました。
当日は、横浜市内の高校生や留学中の高校生、UBC(ブリティッシュコロンビア大学)の学生、日本カナダ商工会議所(JCCOC)会員 が参加し、多文化理解や海外での学びについて活発な対話が行われました。


イベント概要

  • 日時:2025年12月6日(土)10:00~11:00(日本時間)
    ※現地バンクーバー時間:12月5日(金)17:00~18:00
  • 形式:オンライン
  • 会場参加:横浜市金沢動物園から20名
  • オンライン参加:横浜市の一般参加・JCCOC会員など約50名
  • モデレーター:横浜市国際局 政策総務課 今井猛彦氏

登壇者

  1. 榎本 綾乃 氏(日本カナダ商工会議所会員/社会人)
  2. UBC学生(UBC Japan Association
     ・K.S氏
     ・Y.S 氏
  3. 横浜市カナダ留学支援制度による現地留学中の高校生
     ・K.Yさん(高校1年/Maple Ridge)
     ・N.Sさん(高校1年/バンクーバー島)
     ・S.Kさん(高校2年/New Brunswick)

イベントレポート

1.JCCOC会員・榎本綾乃さん

「バンクーバーの魅力」と「日本とカナダの違い」を紹介

榎本さんは、

  • バンクーバーの街の特色
  • 多文化共生の考え方
  • グリーン分野の取り組み
    を写真を交えながら紹介し、
    「違いを理解し、自分の強みを見つけ、自ら動くことが大切」 と学生たちへメッセージを送りました。

また、参加者からの
「将来カナダで働くために必要な準備は?」
という質問に対し、

  • 相手の価値観を理解し受け入れる
  • “察してくれる” 文化は通じないため、自分の考えは自分で伝える
  • 英語学習は人と出会い会話する経験が最も大切

と具体的なアドバイスがありました。


2.UBC Japan Association(JA)学生によるプレゼン

UBCのK.Sさん・Y.Sさんからは、大学でのサークル活動や学生生活について紹介がありました。

  • カナダは自然に囲まれ、生活の中心はアウトドア
  • 周囲のノイズが少なく、自分の興味に集中できる環境
  • 価値観はオープンで多様性を尊重する文化
  • 日常のちょっとした会話が人をつなぐ

また、日本の文化としての
「いただきます」「食への感謝の心」
が印象的だったという視点も紹介されました。


3.留学中の横浜市高校生3名からの発表

カナダで留学生活を送る高校生3名からは、リアルな経験談が語られました。

気づき・学び

  • 間違えても堂々としていることが評価される
  • 自分の時間の大切さを実感し、主体的に行動するようになった
  • 日本にいた時より視野が広がった
  • 校則がなく自由な校風で、生徒それぞれが個性を表現している
    (スポーツウェア登校、メイク、男女共生トイレなど)

日本の高校生へのメッセージ

  • 積極的に話すことが上達の近道(K.Yさん)
  • 自分から行動することで性格も前向きになる(N.Sさん)
  • 文化の違いを理解し受け入れる姿勢が大切(S.Kさん)

3人とも共通して
「カナダでは主体性が重要」
という点を強調していました。


質疑応答より

オンライン参加者からはさまざまな質問が寄せられました。

Q. カナダで友人をつくるには?

Q. 日本人としてショックを受けたことは?

Q. 横浜が世界に誇れるものは?

榎本さんは、
横浜は国際港町として「異文化を受け入れてきた歴史」があり、
山手・元町・中華街など多様な文化が共存する地域性を世界へ発信していくべき
と語りました。


まとめ

今回のオンライン交流は、姉妹都市60周年という節目にふさわしい、世代・文化を超えた学びの場となりました。
参加した高校生からは「もっと海外と関わりたい」「価値観が広がった」といった声が寄せられています。

横浜市とバンクーバー市は、今後も次世代の国際交流を継続し、都市間の連携を深めていく予定です。